造作家具

家を建てて、そこで暮らしていくには家具や家電も買い揃えなければいけません。それが最近の住宅では、従来に比べて購入する物量が減少傾向にあります。その理由として、住宅そのものに備え付けの家具や家電を配置することが主流になってきていることが挙げられます。特に家具を住宅の一部として備え付けることが多く、それらを“造作家具”と呼んでいます。

造作家具は言わばオーダーメイドとなりますので、色味や形状を自由に造れることが特徴になります。既製品ではその空間に合うものを選定しますが、造作ではその必要がなく、収納量や組み合わせも自由自在に選べます。統一感のある空間に仕上げるには造作家具は打って付けです。

また、地震で倒壊の心配もありませんので、安全面にも優れていますし、壁際に既製品の家具を配置した場合、壁と家具の隙間に必ずホコリが溜まりますが、造作家具ではそのようなことがなく、掃除の面でも優れています。

ただ、造作家具は備え付けである分、移動ができないこと、形状の変更もできないことが欠点となります。既製品のようにお子様の成長や生活スタイルの変化に合わせて、その時に合った家具を選定できませんし、買い替えることもできません。

また、既製品に比べて大幅にコストが掛かりますので、予算をしっかりと考える必要があります。

当社でも造作家具のある住まいを建てる方が多く、特にTVボードはほとんどの方が造作にされます。その他にも飾り棚・食器棚・洗面台・クローク・ダイニングテーブル等、豊富に施工事例があります。

造作家具はコストがかかる分、安易に取り入れることは難しいですが、空間の一部にでもあると大きく印象は変わりますし、買い替えができないことが逆に愛着が沸いたりするのではないでしょうか。