上棟式とは
家づくりをしていると「上棟式」という言葉を聞いたことはないでしょうか。その他にも「上棟」・「建て方」・「棟上げ」と呼ばれることもありますが、上棟式とは、主に住宅を建築する際に建物の骨組みまで完成したことを祝う儀式のことを言います。
一般的な流れは棟梁が棟木の上に飾り物(幣串)をつける→祭壇に飾り物を付け、御幣や神饌物を供える→「四方固めの儀」…施主と棟梁が家の四隅の柱に酒・塩・お米・水などをまいて清める→工事が無事に進むように祈願し、二礼二拍手一礼する→「直会の儀」…施主が挨拶をして乾杯→手締め→施主から棟梁や関係者にご祝儀や引き出物を配るという手順で行います。
ただ、近年は段々と簡略化され、「上棟”式”」というかしこまった感じではなくなってきました。当社も「上棟”式”」という感じではなく、簡単に言うと「その住宅を担当する大工さんを紹介する場」となりました。
流れは担当の大工さんを紹介する→工事の工程をお伝えする→ご準備していただいたものを振る舞う(飲み物・お菓子等)→家の柱にお酒(地鎮祭で余ったお酒)を撒くという手順になります。
当社ではこのように行っておりますが、他社でも似たような手順で行っていると聞いたことがあります。そしてご準備していただくものも以前は大工さんにお弁当を振る舞ったり、ご祝儀を渡していたりされたそうですが、それもこちらからお願いすることはなくなりました。
以上、「上棟式」についてお話しましたが、やはり一般的な流れと比較すると現代ではだいぶ簡略化されたように感じます。私自身、現代の上棟式しか出席したことがなく、以前はこんなにも手順を踏んで行っていたのだということに驚きました。簡略化されたとはいえ、目的である建物の骨組みまで完成したことを祝うことに置いては変わりありませんので、ご安心くださいませ。